ふと、プリンを作ろうと思い立った。確か牛乳寒天にはまっていたころの粉寒天が余っているだろう、それを使えばできるはずだ。私は粉寒天を食料棚から引っ張り出し、以下の手順を実行した。
1. 牛乳をビーカーに入れ、電子レンジでチンした。
2. そこに粉寒天を入れてかき混ぜた。
3. 卵2個を割り入れ、オリゴ糖のシロップを加え、再びかき混ぜた。
4. 常温でしばらく冷まし、冷蔵庫に入れた。
しばらくたって冷蔵庫を覗いてみたが、なんと固まっていない。すっかり冷えているにも関わらず、だ。寒天が足りなかったのだろうか。そこで、以下の手順を実行した。
5. ビーカー内の液をレンジで再び温めた。
6. 卵の白身が固まって浮かんできたので、白身だけ掬って食べた。
7. そこに粉寒天を加えてかき混ぜた。
8. 常温でしばらく冷まし、冷蔵庫に入れた。
しばらくたって冷蔵庫を覗いてみたが、なんと固まっていない。すっかり冷えているにも関わらず、だ。一体どういうことだろうか。粉寒天の袋の裏面を確認してみると、粉寒天を加えた後はしばらく沸騰させよ、とある。これか、これが原因か。そういえば、牛乳寒天を作るときの手順はこうだった。
1'. お湯に粉寒天を加え、しばらく煮る。
2'. それを温めた牛乳で割って、オリゴ糖のシロップを加える。
3'. 常温でしばらく冷まし、冷蔵庫に入れる。
卵と牛乳が入った8.の液を沸騰させると、茶碗蒸しの出来損ないのようになることが経験上判明している。そこで、私は次の手順を実行した。
9. 少量のお湯に粉寒天を加え、かき混ぜながらしばらく煮た。
10. ビーカー内の液をレンジで再び温めた。
11. ビーカーの中に寒天液を加えてかき混ぜた。
12. 常温でしばらく冷まし、冷蔵庫に入れた。
するとどうだろう。見事に固まっていた。しかし、固まりすぎている。食べてみると、ザラザラボロボロしていて、食感は最悪だ。おそらく、寒天の入れすぎが原因だ。よりによって、たまたま買っていた一個25円の高級卵(普段は一個19円)を2個使ってしまった。くそ、なんということだ。この失敗を胸に刻み、同じ過ちを二度起こさないために、こうして粉寒天の使い方についての文章を記した次第である。
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