2023年11月20日月曜日

加湿器に悩む

加湿器が故障してしまった。使っているうちに水漏れが生じてしまう。買い換えを検討しているのだが、選択肢が多く悩ましい。悩みのポイントは、消費電力と衛生のバランスである。

加熱を伴わない加湿器は、掃除を怠るとカビの温床となりやすい。加熱した蒸気による加湿器は、煮沸消毒を伴うため衛生的だが、消費電力が大きい。
今まで使っていたものは、加熱式の加湿器だった。そもそも冬は寒いため、熱を生むのに多少電力を費やしても無駄ではないだろうという判断だ。しかし、今思えば、電気を直接熱に変えるのはいかがなものだろうか。ヒートポンプで部屋を温めるエアコンと比べれば、電熱線は部屋を温める手段として圧倒的に効率が悪く、従って環境に悪いと言えるからである。

製品の生産や廃棄による環境負荷も無視できない。地球環境の悪化を抑制するためには、SDGsの理念を踏まえた生活を営むことが重要である。
そうすると、濡らしたタオルを干すという単純な方法が実は優れているように思えてくる。加湿のスピードこそ劣るものの、タオルを清潔に保つには洗えばいいだけだ。高すぎる加湿スピードは窓の結露を誘発することと、既に鼻用温熱吸入器を持っていることを考慮すると、加湿スピードの優先順位は低くても良いのかもしれない。

一体みんなはどうしているのだろうか。

2023年10月31日火曜日

側弯に対する運動療法

私は背骨が歪んでいる。側弯である。思春期に痩せ型の体型であると生じやすいようだ。結果として、長時間のデスクワークを行うと時折腰痛が現れるようになってしまった。
成人した人の側弯に対しては、大抵の場合、経過観察か、大掛かりな手術くらいしかできることがない。そういうわけで、レントゲンを取る度に側弯を指摘されながらも、私はこれを放置してきた。

先日、側弯の状況を病院で診てもらってきた。普段は大学の保健センターであるが、今回は下北沢の山手クリニックという病院を選んだ。すると、理学療法士の方に側弯の悪化防止のための運動療法の指導をしてもらえることになった。
理学療法士というと、怪我をした人への歩行訓練などが専門のはずである。理学療法士の人から指導してもらえるといっても、私は松葉杖をついているわけでもないし、現に痛みがあるわけでもない。なんか腹筋を鍛えましょうと言われる程度だろうとタカを括っていた。しかし、これが大いに受ける価値のあるものだった。

まずは、指示の通りに体を動かしたり、体幹筋を触ってもらったりして、体の状態を確認してもらった。その結果、
  • 右回旋の可動域が左に比べて狭い。
  • 右足側でO脚傾向が強い。
  • 右側の腰の筋肉が凝り固まっている。
という左右差が明らかになった。いずれも側弯に起因しているのであろう。

次に、上記の事実を踏まえ、体幹の柔軟性向上に主眼を置いた、私向けのストレッチプログラムを提案してもらった。腰の右側をテニスボールやマッサージ器等でほぐした上で、次の運動を1, 2, 3の順に行う。
  1. サイドツイスト(クロス)
  2. よつばいキープ
  3. ゲットアップ(クロス)
リンク先は山手クリニックが投稿しているYouTube動画だ。1は体の可動域を大きくすることを目的に、2は体の固定力を高めることを目的に組み入れられているのだという。3は、回旋運動を司どる腹斜筋を中心に総合的に体幹を鍛えるものだそうだ。自分の体に左右差があることを意識しながら行い、(痛みのない範囲で)左右のやりづらい側の回数を増やすと良いらしい。
それにしても、この病院のYouTubeチャンネルがあるというのが驚きである。

最後に、デスクワーク時の姿勢を指導してもらった。私の場合、反り腰になっているとのことである。完璧にはできなくても、
  • お腹を凹ませる
  • 肩甲骨を軽く寄せる
  • 顎を引く
ことを意識すれば、姿勢を改善できるとの助言を受けた。

このように、理学療法士に体の状態を確認してもらうことによって、非常に実践的な助言を得ることができた。腰痛の悩みがある人は、理学療法士常駐の整形外科の受診を検討してみてはいかがだろうか。

2023年5月8日月曜日

ChatGPTによるやる気向上支援

たくさん仕事があるが、やる気が出ない。ChatGPT(GPT3.5)に支援してもらうことにした。これには認知行動療法の考え方を用いる。認知行動療法というのは、ChatGPT曰く、次のようなものである。

[引用開始]
認知行動療法は、心理的問題を解決するために、思考、感情、行動などのパターンを変えることに焦点を当てた心理療法です。このアプローチは、認知と行動の両方を変えることによって、精神的な健康と幸福を促進することを目的としています。

認知行動療法の理論は、認知的側面と行動的側面の2つの主要な要素に分けることができます。

認知的側面には、以下が含まれます:

認知的再構築:この理論によれば、感情や行動は、現実的で正確な認知プロセスに基づいて形成されます。認知的再構築は、否定的な思考パターンを見つけ出し、それらを修正することで、現実的な認知に基づいた感情や行動を促進することを目的としています。

認知的行動療法:この理論によれば、個人の思考パターンは、その行動に影響を与えることがあります。そのため、否定的な思考を変えることで、より健康的な行動を促進することを目的としています。

行動的側面には、以下が含まれます:

行動療法:この理論によれば、行動は感情や思考に直接影響を与えることがあります。そのため、望ましくない行動を変えることで、感情や思考のパターンを変えることを目的としています。

環境操作:この理論によれば、個人の環境は行動に大きな影響を与えることがあります。そのため、環境を変えることで、望ましい行動を促進することを目的としています。

認知行動療法は、個人の状況やニーズに合わせて、認知的側面と行動的側面を組み合わせることができます。このアプローチは、不安、うつ病、パニック障害、強迫性障害、摂食障害などの問題を治療するために広く使用されています。
[引用終了]

以下は私とChatGPTのやり取りである。

[引用開始]
User
あなたは認知行動療法やカウンセリングの専門家です。専門家として私の相談に乗ってください。

ChatGPT
はい、相談に乗ります。どのような問題でお困りですか?

User
私は、やってみるとすぐに終わる些細な仕事であっても、過剰に面倒くさがって取り組むのを引き延ばしてしまう傾向にあります。

ChatGPT
おっしゃる通り、このような行動傾向は非常に一般的であり、多くの人々が悩んでいる問題です。このような問題に対する認知行動療法のアプローチは、以下のようなステップから構成されます。

1. 問題の洗い出しと認識
まず、この問題を正確に把握する必要があります。つまり、具体的にどのような状況で、どのようなタスクが過剰に面倒くさく感じられるのかを理解することが重要です。そのために、あなた自身に対する観察を行い、この問題があなたの生活にどのような影響を与えているかを考えてみましょう。

2. 認知の修正
次に、この問題についての考え方を見直すことが重要です。例えば、タスクが面倒くさく感じられるとき、「私は怠け者だ」という考え方に陥りがちですが、これは正しい考え方ではありません。代わりに、自分に対して「私はもっとやる気が出るように自分自身を奮い立たせることができる」というような肯定的な考え方を持つように心がけましょう。

3. 行動の変化
最後に、行動を変えることが必要です。タスクを行う前に、自分に対して励ましの言葉をかける、タスクを細分化する、報酬を設定する、などのアプローチを試してみることができます。また、タスクを実行するための環境や条件を整えることも重要です。例えば、静かな場所で作業する、時間を設けて作業する、などの方法があります。

以上のようなアプローチを取ることで、このような問題に対して効果的な対処が可能となります。ただし、一人で解決できない場合は、専門家のカウンセリングや治療を受けることをお勧めします。

User
ワークシートを作ってもらえませんか。

ChatGPT
もちろんです。ただし、あなたが取り組みたい問題に合わせたカスタムメイドのワークシートを作成するには、より詳細な情報が必要です。以下のような質問に答えていただくことで、より効果的なワークシートを作成することができます。

1. あなたが取り組もうとしている問題は何ですか?
2. その問題が引き起こされる要因は何ですか?
3. あなたが現在どのようにその問題に対処しているかを教えてください。
4. 問題の解決に向けて、あなたが変えたい行動や考え方は何ですか?
5. ワークシートで得たい目的は何ですか?自己理解?問題解決?それとも他の何かですか?
これらの質問に回答いただいたら、より効果的なワークシートを作成することができます。それでは、お答えいただいた情報をもとに、カスタムメイドのワークシートを作成いたします。

User
1. やってみるとすぐに終わる些細な仕事であっても、過剰に面倒くさがって取り組むのを引き延ばしてしまう。
2. 労力の割に退屈な仕事で、やる気が出ない。
3. 締め切りギリギリになると追い込まれるので、取り組まざるを得なくなり、取り組むことができる。
4. 引き延ばし行動を変えたい。
5. 問題を解決したい。

ChatGPT
ありがとうございます。あなたのために、引き延ばし行動を克服するためのワークシートを作成しました。以下の手順に従って、ワークシートを埋めていくことで、引き延ばしの癖を克服するための具体的なアクションプランを作成することができます。

【引き延ばし行動を克服するためのワークシート】

[1] 引き延ばしの癖が現れる状況を特定してください。この状況はどのような場合ですか?(例:仕事を始める前、仕事が退屈な場合、締め切りまでに時間が十分ある場合など)

[2] 引き延ばしの癖があなたにどのような影響を与えるか、考えてください。この癖があるために、どのような問題が起きる可能性があるでしょうか?(例:ストレスが増える、締め切りを守れなくなる、成果物の質が低下するなど)

[3] 引き延ばしをする理由を明確にしましょう。引き延ばしをする理由は何ですか?(例:退屈な仕事、達成感が得られない仕事、ストレスの原因など)

[4] 引き延ばしを防ぐために、次のことを考えましょう。
・タスクを分割して小さな目標を設定する方法はありますか?
・仕事に取り組む前に自分自身に対して励ましの言葉をかける方法はありますか?
・仕事の始め方を変える方法はありますか?(例:最も退屈な部分から始める、もっとエキサイティングなタスクから始めるなど)
・場所を変えることでやる気を引き出すことはできますか?(例:公共の場所、図書館、カフェなど)

[5] 実行可能なアクションプランを作成しましょう。
・今後の引き延ばしの状況にどのように対処するか具体的な行動を書き出してください。
・それぞれの行動が達成できるように、目標を明確に設定してください。
[引用終了]

同様にして、「作品を作ることで自分の才能の無さが明らかになるのが怖いから、作品を作り始めることができない。作品を作り始めるための自己肯定感が足りない」という問題へのワークシートも作ってもらった。 

[引用開始]
【作品を作り始めるための自己肯定感向上ワークシート 1. 作品を作ることに対する不安や恐れをリストアップしてください。それらの感情は、どのような状況で感じることが多いですか? 2. 恐れや不安に対する対処法を考えてください。自分自身にどのように対処することができるでしょうか?例えば、深呼吸をする、リラックスする音楽を聴く、友人や家族に話を聞いてもらうなど。 3. 作品を作ることができた場合の良い結果について考えてみましょう。作品を完成させることができた場合、どのような感情を感じるでしょうか?また、どのような成果が得られると思いますか? 4. 作品を作ることができなかった場合の悪い結果について考えてみましょう。作品を完成させることができなかった場合、どのような感情を感じるでしょうか?また、どのような損失が生じると思いますか? 5. 自己肯定感を高めるために、過去に自分が成功した経験や嬉しかった出来事を振り返ってみましょう。その出来事について、どのような感情を感じましたか?どのような行動をしたことで成功したのでしょうか?これらの体験を通して、自分自身に対する自信を高めることができます。 6. 作品を作ることに対して前向きな意欲を高めるために、自分自身に何を言い聞かせると良いでしょうか?例えば、「失敗は成功のもと」「自分ならできる」といった言葉です。 7. 今後の作品作りに向けて、具体的な計画を立ててみましょう。例えば、どのような作品を作るのか、いつまでに完成させるのか、毎日何時間作業するのかなど。これらの計画を実行することで、自己肯定感を高めながら作品作りに取り組むことができます。 [引用終了]
私はこうやってChatGPTに色々なワークシートを出力させつつ、大してやる気を出さないままGWを無為に過ごした。

2023年2月12日日曜日

COVID-19への社会的対策についての考えの整理

先月末、友人と居酒屋で酒を飲んでいて、「新型コロナウイルス感染症対策に関して、社会的な制限の緩和は妥当かどうか」というテーマで議論になった。そのときに考えて話したことを忘れないうちにまとめておく。

まず、この問題の対立軸は、概ね医療と経済活動の両立が困難だという点にあると考えてよいだろう。従って、制限を強めるにしても弱めるにしても、いずれにせよメリットデメリットがあるということになる。
私(や一緒にいた友人)は感染症対策の専門家でもなければ政策の専門家でもないため、この根幹部分について深い議論をすることは期待できない。しかし、我々は一人の有権者として、よくわからないながらも、よくわからないなりになんらかの決断をしながら政治に臨んでいく必要がある。
私は、制限の度合いをどこにおくかという結論自体はさほど重要でないと考える。我々市民が重きをおくべきは、むしろ結論に至るまでの過程だろう。つまり、コロナ禍が長引く中で生じた分断をいかにして埋めながら政治的結論を下していくかという問題である。
医療従事者に強い制限を求める人が多いのは、医療がパンクする事態を防ぎたいという考えからだろう。医療がパンクすると、適切な医療があれば助かったかもしれない命が助からないという事態が起こる。それを避けようとすれば、一部の現場に過重な負担がかかってしまう。
医療従事者ではない私のような人からすると、コロナで死ぬ人の姿はなかなか見えない。死者数で見れば過去最大クラスと言ってよい波が来ているのにもかかわらず、である。つまり、コロナによる死は医療を通して透明化されているのだ。普通に暮らしているとコロナによる死はなかなか見えないが、その分医療関係者が多くの死に接している。その心理的負担は察するに余りある。
そこで、どのような政策を選ぶにせよ、政治家と、政治家を選ぶ有権者の側が、「仮に救えなかった命が出たとしても、それはこの政策を選んだ我々の側に責任がある。医療従事者の側で気負いすぎないようにしてほしい」というメッセージを発していく必要がある。つまり、人の死の重さを社会全担で分担していくということだ。
一方で、「一人一人はかけがえのない存在であり、命はこの上なく大切なものだ」という建前を重んじるあまり、「人の死は仕方のないことだ」というメッセージを発しにくい世の中になっているように感じている。確かに命は大切で、失われた命は取り返しのつかないものだが、死を受け入れる態度がなければ話が進んでいかない。他の大切なものを見失うことにもなるし、何よりコロナが根絶するまでひたすら不毛な対立が続くだけになりかねない。
以上のことから、人が死ぬことを受け入れる態度と、自分の判断で結果的に人を死なせてしまうことへの責任感の両方を持ちながら、一有権者として政策を調整していかなければならない、という結論に至っている。

***

・コロナ感染者数が増えると経済活動が妨げられる効果も発生するため、それを勘案しながら政策を決めることが要求される。個人的には、この外部不経済のような効果は過小に評価されているように感じている。
・逆に、税収が減りすぎると医療に回す予算がなくなるという効果も考えられる。事態は複雑だ。
・「自粛の風潮を強めると食べるのに困る人が増えて自殺者が増える」という意見をもらったが、食料の生産量自体が大きく落ちる理屈はないわけで、わかるようなわからないようなという気分である。自殺問題をこの対立軸で論じるには何か見落としがある気がするが、よくわからない。

2023年1月13日金曜日

ツイイト・セレクション2022のおまけにも入らなかったもの

  • 酸ヶ湯温泉、酸というだけあってpHが低く、肌が真っ赤になるし目も痛くなる。ほぼ塩酸やろこれ 
  • 子どもの頃から「屁理屈だけは一丁前」と言われて育ってきた 
  • 相手が優しければ優しいほど「今この瞬間から俺が狂った行動をとって大迷惑をかけたらどんな反応をするのだろう」と考えてしまう 
  • 「科学的知見に基づく意思決定」なんて我々素人には大変困難なのに民主主義社会ではやっていかねばならず、重責すぎる
  • CV: 森川智之になりたい
  • どうせいつか死ぬしな……と思いながら筋トレをし、養命酒を飲み、野菜を食べる毎日
  • 電子書籍さえあればバッテリーのある限りいつでも本が読めるのだが、そのせいでここ3年ほど「暇だ」と感じる時間がほとんどなく、これはこれで疲れるなと思う
  • 理系のほぼ全学生にあれだけ重い数学を勉強させているのは俺が聞き及んでいる限り東大くらいのもので、東大がこういう方針を貫いていることは日本にとっていいことだと思う。ただ東大生自身の幸せには恐らく繋がっていない
  • 俺は自分が死んだ後の世界を生きることがないから自分が死ぬのは人ごとだけれど、他人が死んだらその人が死んだ後の世界を生きないといけなくなるからそれはなんか嫌だ