2021年7月10日土曜日

晴れ間

今朝起きると、久しぶりに晴れ間があることに気が付いた。ここ数日はずっと雨で、洗濯物がまるで乾かない上、目覚めも悪く、鼻水も出るカスのような日々が続いていたため、日差しを発見したときは思わず嬉しくなった。今日は土曜日である。
朝食として栄養ドリンクと烏龍茶を飲んだ後、買い物をしにスーパーに行った。道の途中で、不燃ゴミを出し忘れていたことに気が付いた。いつだったかの地震でガラスのビーカー(*1)が割れてしまったのである。私の住んでいる地域では、不燃ゴミの収集は月に一度しかない。ビーカーを捨てるのは来月に持ち越しとなった。私はこうして年単位でビーカーを捨てるのを持ち越し続けている。
スーパーで買い物をしていたら、急にお腹が痛くなった。慌ててスーパーを一旦退店し、近くのローソンへ行って排泄した。下痢便だった。思い当たることはあった。昨日米を半日放置してから食べたのだ。底がピンク色になっていた。ピンク色の部分は捨ててから食べたものの、やっぱり良くなかったのだろう。帰ったらビオフェルミンを忘れず飲んでおこうと考えつつ、トイレットペーパーで尻を拭いた。
排泄させてくれたお礼に何か買おうかとも思ったが、特に買うべきものが思いつかなかったため、そのまま退店した。次何かコンビニに用があればローソンを少し贔屓したいと思う。排泄を済ませた後はお腹が痛くなることもなく、悠々と買い物を済ませた。
帰り道でバニラヨーグルトのラベルが落ちているのを発見し、拾って家に帰ってから捨てた。一方でタバコの吸い殻は見つけても無視した。私の美化意識はこの程度のものだ。ズッキーニと豚肉を黒酢で炒め、昼食として食べた。美味しかった。

(*1)cf. 「粉寒天の使い方」

2021年5月22日土曜日

最近買って良かったもの

最近、より快適な生活を実現すべく色々なものを買っている。今回はその中でも使ってみて特に気に入っているものを紹介しよう。なお、各リンクはメーカー公式サイトに貼ってある。これを読んだあなたが仮に何かを買ったとしても、そのお金は私の懐に入らない。アフィリエイト収入目的ではなく、純粋に良かったものを紹介しているということである。

1)パール金属 クイックエコ 3層底切り替え式圧力鍋3.5L
私はささみが好きでよく食べているのだが、中まで火が通るように蒸すと身が固くなってしまうという悩みを抱えていた。その悩みを解決してくれたのが圧力鍋だ。高温高圧の蒸気で蒸すことにより短時間で火が通り、ふっくらジューシーなささみが簡単に食べられるようになった。また、人参や玉ねぎを圧力鍋で煮込むと甘味が引き出されて非常に美味しい。一押しだ。

2)YAMAMOTO フードプロセッサー YE-MM41R
フードプロセッサーがあると料理の幅が増えて自炊がいっそう楽しくなる。みじん切りやすり下ろしといった面倒な作業がボタンひとつで完了するのは、ちょっとした快感ですらある。私はこれでよくとろろを作って食べている。他、大根おろし作り、玉ねぎみじん切り、メレンゲの泡立てなどにも活用している。

3)セイコー SQ690S
カレンダー、温度計、湿度計のついた多機能な電波時計だ。パッと見で今の時刻がわかる時計が部屋に一台あるとやはり便利である。メタリック塗装とシースルーパネルを組み合わせたデザインも私の好みに合っている。太陽電池で動く点も良い。機能面、デザイン面共に私の需要をぴったり満たしてくれる商品だった。

4)小林製薬 小林製薬の糸ようじ スルっと入るタイプ
今まで歯の掃除にはデンタルフロスを使っていたのだが、歯の隙間に入れようとするとブラシ部分が曲がったり折れたりしてしまい、どうにも使いづらいと感じていた。そこでこの製品に変えてみた。これは本当にスルっと入る。歯垢も綺麗に取れた感じがして気持ちいい。

5)地の塩 重曹/クエン酸
私はよく炭酸泉目当てで銭湯に行っていた。というのも、炭酸ガスには血行を改善する効果があり、炭酸泉につかるとぬるいお湯でも体がぽかぽかになる不思議な感覚を味わえるのである。ところが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外に出るのが憚られるようになってしまった。従って家で炭酸泉を再現しようと考えたのだが、普通に入浴剤を一包溶かしたのでは少々泡の数が物足りない。そこで重曹とクエン酸を使うことにした。入浴剤より安価なので贅沢に使え、銭湯と遜色ないくらいたくさん泡を出すことができる。銭湯フリークの私も大満足である。
ちなみに掃除にも使える。

6)デルモンテ つぶ野菜 すりおろしりんごmix
うまい。文句なくうまい。あっぱれである。
フードプロセッサーで野菜ジュースを作ろうとしたこともあったのだが、皮を剥くのが面倒なわりに市販の野菜ジュースほど美味しくならない。別に安くもない。この商品を買った方がいいと一度で気付いた。

7)ミヨシ石鹸 そよ風
洗濯用粉石鹸である。これまでも食器洗いは純石鹸で行っていたのだが、洗濯も合成洗剤から石鹸に切り替えることにした。石鹸は生分解性が高く、合成洗剤よりも環境負荷が低いだろうと考えたためだ。石鹸カスや溶け残りが生じるのではないかと危惧していたが、実際使ってみると特に問題とはならなかった。しっかり洗えているようである。

8)アテックス ルルド フットマッサージャー プロ
土踏まずがゴリゴリと凝ってどうしようもなかったため、秋葉原のヨドバシカメラに行ってマッサージ機を色々試してみることにした。そうして試用してみて最も気に入ったのがこの商品である。他のマッサージ機は足を固定して使用するもので、足の特定の場所しか揉んでくれなかった。一方この製品は足を自由に置いて使うことができ、置き場所によって好きな場所をマッサージできるようになっていた。その上、棒状のマッサージ機とは違って手を使わなくても使用することができ、机の下に置くことで作業しながら足をマッサージすることができるという利点もあった。価格も手頃で、素晴らしい商品だと感じている。

これらの商品は、主にヨドバシ.comで購入した。Amazonと比較すると、ヨドバシ.comは
・サクラを起用している怪しい業者の商品がない
・プライム会員に入らなくても送料無料で、かつ指定日配達が可能
・発送が概ね早い
などの利点があり、価格も基本的に同程度である。私は二重価格表示などが野放しになっているAmazonは信用ならないと感じており、メインの通販サイトとしてはヨドバシ.comを使っている。別にヨドバシカメラの回し者というわけでもないのだが、便利かつ安心して使える良いサービスなので、合わせて紹介しておきたい。
ついでに言っておくと、秋葉原のヨドバシカメラもたくさん商品があって面白いところだった。渋谷のヤマダ電気の数倍ほど種類があったと思う。

2021年1月7日木曜日

ウンチ

高校生くらいまで、私は「ウンチ」と口に出すのも恥ずかしく、人前でほとんど大便の話をしなかった。ところが、今ではしばしばウンチの話をしている。これは内発的な変化というより、もっぱら外発的な変化であった。すなわち、高校を卒業してからの人生で、私は様々な人と出会い、大便の話を吸収し、影響を受けてきたのだ。この意味で、大便は人生の縮図と言っても過言ではない。
だから今日は、ウンチに関してどんな人からどのように影響を受けてきたのかについて書こうと思う。

(1) うーはた先輩
うーはたさんはサークルの先輩である。しょっちゅう生産研のトイレを詰まらせている印象がある。

「御本尊」「尊厳堂」という独特の表現が目をひく。

(2) 学科の友達
鍵アカなのだが、とある学科の友達もしょっちゅう大便の話をしていた。最近は鳴りを潜めているが、一時期は「糞を放り出した」という排便報告を頻繁にしており、TLを見ると彼の大腸の調子がたちどころに分かったものである。
ちなみに幼稚園に通っていた頃からTOTOのパンフレットを読み込んでいたらしい。

(3) 鴨島の宗教へようこそ
鴨島さんは、私が好きでよく発言を追っているTwitterアカウントだ。飄々としていて掴みどころがなく、時事や日常などをネタに予想外の視点からの考えを提供してくれる人である。

大真面目に大便の話をする姿勢が当時の私にとっては衝撃的で、大きな影響を受けた。

(4) 川崎
「見て!サボテンが踊っているよ」で知られる川崎さんだが、アイコンからしてウンチなのがすごい。

(5) オモコロ
オモコロのコンテンツにはしょっちゅう大便が出てくる。匿名ラジオのこの回は大好きだ。

匿名ラジオ/#146「とにかく『考察』をして1つの真実にたどり着きた~い!!」

オモコロチャンネルのこの回の衝撃も忘れられない。

バカが作ったウミガメのスープを高知能集団に解かせよう!

これはもう面白いとしか言いようがない。是非見てほしい。

(6) ナクヤムパンリエッタ
ナクヤムさんは私が大好きな同人漫画家だ。

いつの日か、集めたウンチで空を飛ぼう。

めちゃくちゃ面白かったので、BOOTHでナクヤムさんの旅行エッセイ漫画を購入して読んでみた。ナクヤムさんは旅行先でもウンチを漏らしていた。
ついでにLINEスタンプも買った。

(7) みりあ
みりあは私の中学生の頃からの友人だ。

大学入学以降奇行に拍車がかかった彼女だが、2018年1月29日にはなんと自分の大便にケチャップをかけて食べている。この後実際に「かけた」様子が写真として投稿されているが、それを引用するのはやめておこう。ちなみにまずくてすぐ吐いたらしい。
これまでずっと影響を受けた人を挙げてきたが、流石にこれに影響を受けることはなく、大便を食べようと思ったことは一度もない。

(8) 大学の先輩
鍵アカだが、私のTwitterのFFにはもう一人大便を食べた人がいる。その人は私の大学の先輩で、研究で賞を取られるなど、とても優秀な方だ。その先輩は、自分の大便をアヒージョにして食べたのだと言っていた。アヒージョという調理法を選んだのは、高温を実現して細菌が生成する毒素を不活化するためだそうだ。味は苦かったと聞いた。
Twitterのリプライで「リスク低減のために出来立てホヤホヤの人糞以外は食べない方が良いという話は聞きますよね~」と言っていたのはびっくりしてしまった。一体誰から聞いたのだろうか......。

初めは大便の話をするなんて異常だと思っていたのだが、こうやって大便の話をする人たちに囲まれて暮らしていると、そんなにおかしなことでもないかという気にもなってくる。要するに、環境が人を作るということだ。孟子のお母さんが何回も引越しをしたというのも納得である。
私も引越して風水を改善した方がいいかもしれない。

2021年1月1日金曜日

これまでの投稿を振り返る

2020年に投稿した記事を振り返る記事を書こうと思ったが、思えば今まで一度も振り返りの記事を書いていない。そこで、最初から振り返っていくことにする。

「無KのK」の由来 (2016/03/14)
私がブログを始めたのはB1の終わりのときだ。nipo先輩の「逆にこのとき確かにそうなる。」を読んでいるうちに、自分もブログを書いてみようと思い立ったのである。nipo先輩のブログの他に、東大のサークル「時代錯誤社」が発行しているキャンパスマガジン「恒河沙」に熱中し、自分も自分なりの文章表現を探ってみたいと考えていたという背景もある。
ブログのタイトルは、「無用の用」「無知の知」に因んで命名した。最初は「無XのX」だったが、語呂が悪いと考えて現在の「無KのK」に改めた。これは我ながらいいネーミングだったと思っている。

志望理由(1) (2016/03/15)
私がブログを始めた目的の一つに、自分が考えたことをまとまった文章で表現できる場所がほしいというものがあった。当時は東大を退学しようかどうかについてよく考えていたので、それについて書きたいと考えた。そのためには、自分がなぜ東大に入ったのかという点から話を始めなければならない。後の布石としてこの記事を書いた。

将来的に飯テロは猥褻性を帯びることになる (2016/05/25)
初めて書いたネタ寄りの記事だ。時代錯誤社への憧れから、何か笑えるような記事を書きたいと思っていた。そこで、屁理屈を中心に記事を組み立てるスタイルを考えたわけである。

読解力の重要性を示す1つの事例 (2016/08/25)
読者が増えてきたのを感じて、読者の期待に応えるべく持ちネタのエピソードを披露したのだが、好評だった。アクセス数も割と多く、大体の記事が100~300程度に収まるところ、この記事は600以上のアクセスを稼いだ。読んでもらえてよかった。

Arduous Learning of English for a Science Student (1) (2016/11/06)
これも後の布石である。退学話を書くためには、授業がつらいという話が必要だった。ALESSの記憶が薄れる前に書かなければと思ってはいたのだが、記事を書くのが面倒で予定が延び延びになり、このタイミングでの記事公開となった。

2017年賀状(問題編) (2017/01/01)
私が年賀状にクロスワードを載せるようになったのは、このインターネット時代においてわざわざ紙の葉書を送るのであれば紙であることを活かして何かしたいと考えたことがきっかけだった。2016年の年賀状が最初のクロスワードで、この2017年賀状は2作目である。当時はよくできたと思っていたが、今見るとマスの配置が汚く完成度が低いと感じる。

私の進学選択(1) (2017/01/07)
ここでようやく当初の目標であった退学検討話が書けた。もうB2も終盤に入っていたので、進学選択と絡めて書いた。この3部作も平均すれば600程度のアクセスがあった。

砂漠で砂を売る23の方法 (2017/03/18)
この記事は力作である。キリのいい数までネタを考えるのが大変だった。最後のオチの突飛さには特に自信がある。
この記事は私が今まで公開した記事の中でも飛び抜けて人気が高く、アクセス数は現在2939で歴代一位に君臨している。「砂漠で砂を売る方法」の検索結果からの流入があるのだろうか。

「お花を摘みに」 (2017/05/26)
トイレ中に考えたことを記事にした。1人だけ、学科の友達が「この記事は面白い」と言ってくれた。

K鳴狗盗 (2018/03/09)
B3の頃はブログの停滞期だった。面白くなりそうなネタを出し尽くしたのだ。また、「読解力......」や「砂漠で......」などの記事は好評だったが、その結果私にとってこれらの記事が一種の"越えられない壁"になってしまい、記事を書くハードルが自分の中で上がってしまった。そこで、もっと肩の力を抜いて書き散らせる場所としてこの「K鳴狗盗」を作ったわけだ。この試みは実際成功した。大して面白くならないだろうと思って「K鳴狗盗」で書き始めたものの、出来上がってみると予想以上に読み応えのあるものになっていたため「無KのK」で公開したというような例はいくつもある。

頓挫 (2018/06/25)
ゴーヤをキャンパスに植えたら全部撤去されたという話である。わざわざK鳴狗盗に行って記事を読む人など誰もいないだろうと思って書いたのだが、予想に反して読者がおり、この「ゴーヤキャンパス事件」が広まってしまった。私は、自分のブログには自分が思っているよりはファンがいるということに気がついた。

続かぬ家計簿 (2018/06/29)
B4の夏、院試前の時期に書いた記事だ。この頃になると学科の友達ともだいぶ打ち解けてきて、しばしば学生控室でだべったり一緒に勉強したりするようになっていた。
そうしていると、学科の友達のさとう君に「ブログ更新してよ」と、ブログ執筆を何度も促されるようになってきた。その頃の私はK鳴狗盗を更新するばかりで、無KのKは今一つ更新できていなかったのだが、こう何度も言われるのであれば一度考えて書いてみるか、と色々書いてみることにした。これが2018年6月の無KのKの連続更新であり、大した記事が更新されていなかった無KのKはこうして再始動することになった。2017年9月~2018年5月における断絶の後では、無KのK全体の作風も以前とはやや異なっている。
さて、「続かぬ家計簿」はこの時期の中では一番の自信作で、作風の変化を象徴する記事である。これまでのネタは屁理屈を機軸に理屈っぽいものを作っていたのだが、この記事では比喩を駆使して理屈のようで理屈になっていない意味不明な文章を書きあげた。こうして屁理屈の中にシュール系の味わいを加えることで、今に至る無KのKの基盤を作ったのがこの「続かぬ家計簿」なのである。

つい洗剤を出しすぎてしまい困る (2018/10/02)
これは私の中でシュール系記事の一つの到達点であり、今まで書いた記事の中でもトップ3に入るほど気に入っている記事である。タイトル通り「つい洗剤を出しすぎてしまい困る」というだけの話なのだが、それだけの内容をよくぞここまで長い文章にしたものだ、あっぱれ、と我ながら思う。「幽霊が出た」〜「ホラーが苦手」のくだりは最高に気に入っていて、自分で書きながら自分で笑ってしまい、推敲のためにもう一度読んでまた自分で笑ってしまった。これが他人の書いた文章ならもっと笑えていたのだろうと思うと、この記事を自分で書いてしまったのが惜しく感じられるくらいである。

「私の院試体験」目次 (2018/10/14)
院試について書いた連載だ。みりあハウスをびっくりゴミ箱と形容するところと、(11)の注釈3は結構好きである。

k to the k-th power (2018/11/09)
K鳴狗盗でもまだ気軽さが足りないと思ったので、さらにブログを増やした。完全に日記用なのだが、これでもアクセス数は10くらいある。どこに需要があるのか謎だ。

4コマ漫画「STOP!! 薬物乱用!」 (2018/11/21)
きらら展に行った帰りに突発的に「自分もマンガを描きたい」と思い、ネタを考えて書いてみたのがこれである。棒人間の漫画なのだが、これがリツイートされているのを見た人が女子高生が出てくるちゃんとした感じのものに描き直してくれた。これが本当に嬉しくて、テンションが上がりすぎて翌日自転車に乗っている時転倒しかけた。
おくは「面白かった。最初の「今日はどこ行く?カラオケ?ボウリング?」というセリフに作者の「娯楽を知らない田舎者」感が出ていて、そこが特に面白かった」と言っていた。

12/11 午後 (2018/12/16)
このブログの準レギュラーのような存在の「おく」だが、彼の初登場はおそらくこの記事だ。
「いくいく」という彼のリプライが面白い。おくとの見学体験記はこの後シリーズ化されることになる。

日常系4コマ(1) (2018/12/24)
クリスマスを題材に漫画を描いたらこうなった。今読み返すと、主要登場人物が大麻を所持しているくらいならまだOKだろうが、覚醒剤を打っているのは流石に倫理的にまずいというか、少しやりすぎた感じがする。大麻が合法なオランダでも覚醒剤は規制されているように、覚醒剤は大麻よりも危険性が大きいと考えられているのだ。
プレゼント交換を量子力学の正準交換関係に結び付けたネタはわかりにくくて気に入っている。一応解説しておくと、位置演算子と運動量演算子が交換するというのは、要するにプランク定数がゼロの極限をとっているということである。

バレンタイン・チョコクッキー (2019/02/14)
参考文献をやたらちゃんと書くというネタの記事である。参考文献をちゃんと書くのが面倒だった。

だから私は「おはよう」と言う (2019/03/24)
Twitterのフォロワーに高校の国語教師がいるのだが、その人が酔っぱらったときに「「無KのK」の記事を題材に授業を作り、後で俺に個人授業をしろ」と言い、判断力が鈍っているのに乗じて約束を結ばせた。あとで約束通り個人授業してくれたのだが、そのときに授業の素材となったのがこの記事だった。ふざけて書いている箇所を除けば構成自体は意外にちゃんとしているのだなということが分かった。
その授業で、「心があたたかくなる」の「あたたかい」は「暖かい」ではなく「温かい」だと指摘された。今は修正済みである。

初恋・上 (2019/05/13)
非常に大きな反響があった人気記事だ。推敲に推敲を重ねた後に満を持して公開した記事であり、私としても内容には自信を持っている。「下」の「〜したかった」が連続する表現は
特に気に入っている。
「切ない」「昔の自分を思い出した」という感想が多かったが、数名、「「彼女」は大麻か何かの隠喩だと思って読んでいたら人間だったので驚いた」という感想を寄せてきた人がいた。このような感想が出ることは全くの想定外で、私こそ驚いたものである。この記事をきっかけに私のTwitterをフォローし始めた人もいるのだが、話を聞いてみたところ、「こんな繊細な文章を書く人ってどんな人なのだろうと思ってフォローしたら、あんなだったから、なんか......」と言っていた。

絵: 花 (2019/07/31)
WiiUの絵心教室を使って絵を描いてみた。苦労した甲斐もあってよく描けたと思ったので、印刷屋さんに頼んでスマホのカバーにしてもらった。そのスマホカバーを使っていると、母親に「え、何それ。あんた大丈夫?」と精神状態を心配された。
私は面白い絵だと思って描いていたのだが、人によっては怖いと感じることもあるらしい。面白いというのも、怖いというのも、日常から外れた異常な出来事に対して抱く感情であるから、どちらも表裏一体のものである。怖いと思う人がいるのも宜なるかなという感じだ。

「続・私の院試体験」目次 (2019/09/21)
京大退学の経緯について書いた大作連載記事である。院試体験と言いつつ院試のシーンがほとんど出てこないので、タイトル詐欺ではないかと言われた。

ペニスの面白さはどこにあるのか? (2019/10/27)
この記事も好評だった。好評だったのだが、研究室のPDの方が、「この前のブログの記事面白かったよ!あの、ちん○んの記事」と研究室の居室で私に向かって「ちん○ん」と連呼してきたのはちょっと対応に困った。「ちん○ん」のことを「ちん○ん」と言われたら私も「ちん○ん」のことを「ちん○ん」と言うしかないのだが、私とて声に出して「ちん○ん」と言うのは恥ずかしいのである。まあ、物理系の研究室にいる以上周囲に変な人が多いのは仕方がない。2人きりだったのが幸いだった。

短編小説: 椅子とピアノのある小部屋 (2019/11/04)
シュール系の小説を書いてみた。「安部公房のようだ」と言われたものの私は安部公房を読んだことがなく、どんなものなのだろうと思って安部公房の「壁」を買ってみたのだが、いまだに読み終わっていない。本は読むと面白いけど読むのがめんどいということである。

物理学と哲学の接点: 「谷村ノート」の感想 (2019/11/11)
東大の加藤岳生先生にリツイートされた結果、累計1334アクセスを獲得した。これは歴代2位の記録である。アルファツイッタラーの影響力を感じた。
私のアカウントは何人か大学の先生にフォローされているのだが、普段のツイートは果たしてどういう気持ちで見られているのだろうか......。

京大を半年で中退して東大に秋入学した (2020/01/06)
京大を退学した理由を聞かれることが多くなったので、読みやすい文体で説明する記事が必要だと思い、書いてみた。note公式のTwitterアカウントに取り上げられて、想定以上に広く読まれた。

東京大学意味不明サークル (2020/01/29)
N先輩と会話していて「これは面白いな」と感じたため、会話しながらその内容を頑張って暗記して、飲み会が終わった後に頑張って思い出して記事にした。雪下が「速記でもしながら話してたん?」と言っていたが、これが私の本気の記憶力ということである。また、「N先輩はイマジナリーな存在かと思っていた」という人もいたが、
N先輩はれっきとした実在人物である。

「きのこの山」は山であってきのこでない (2020/02/04)
先ほどの「国語教師」曰く一番気に入っている記事らしい。ただ、あまりに
無茶苦茶な内容のためこれで授業を作るのは不可能だったそうだ。

[R-18]おすすめの催眠音声 (2020/03/01)
「いいえ」をクリックするとこども環境省に飛ぶというギミックは非常に気に入っている。ただ、あまり気付いてもらえなかった。悲しい。

性格診断 (2020/04/24)
かなり反響が大きく、いろいろな人が「自分は〇〇タイプだった」と教えてくれた。ちなみに(16)の問題は複素積分を考えて留数定理を使えば解ける。

短編小説: 洗剤 (2020/05/01)
みりあが書いた伝説的な作品である。
彼女が中学生のとき(みりあは自称女子小学生のため「中学生のとき」というのはおかしな話なのだが、どういうわけだか、彼女にも中学生だったときがあった)に書いたものだが、24歳になった今読んでも面白いからすごい。才能を感じる。

マッチングアプリ (2020/05/13)
2020年に私に起きた最大の事件が、このマッチングアプリ晒され事件だ。何せ、普段通りにTLを見ていたら、
「なんかすっごく如才くんぽい感じがする…」というコメントとともに私のpairsのプロフィールのスクリーンショットがリツイートされて流れてきたのである。これは本当にびっくりした。とはいえ、ネタとしては美味しいのである意味ありがたい出来事だった。起こってしまった災難ならネタにしないと損なので、擦り切れるまで使っていきたい。

日常系4コマ: ファンアート (2020/09/17)
ある日寝て起きたらTwitterのリプライ欄に私の漫画のファンアートが届いていた。ものすごく嬉しかった。2020年で一番嬉しかった出来事といっていいかもしれない。嬉しくていろいろな人に自慢してしまった。私のファンでいてくれる人には感謝しかない。

歯医者 (2020/11/02)
最後の1行の前に空白行を入れてタメる演出はなかなか良かったと思う。実際
この記事は好評だった。

K. 如才が答える!恋のお悩み相談室 (2020/11/22)
現在までに285アクセスを獲得しており、noteを除けば2020年で一番アクセス数があったのがこの記事だ。
あるとき、私のTwitterのフォロワーで、私のブログのファンでもある女性が、ネットで恋愛コラムを書いて幾ばくかの金を稼いでいるのだと教えてくれた。それに
対して、私がネットの恋愛コラムくらいなら交際経験がない俺でも書ける」と言い張ったことからこの記事が誕生することとなった。こうして出来上がった記事を当該のフォロワーに見せ、「編集さんにこの記事送りつけといて」と言ったのだが、編集さんに見せることすら頑なに拒否されてしまい、結局私の文章が掲載されることはなかった。
この記事に関して、1人だけ「参考になります」という感想をくれた人がいた。違うと思いたいが、もし万一この記事を読んで監禁・洗脳を決意したというのであれば単純に怖い。

振り返りは以上だ。2020年中に書き終える予定だったが、少し間に合わず2021年に突入してしまった。もう記事のアイデアも大体出し尽くしてしまっており、ブログに書くネタも特に残っていないのだが、偶然面白いことが起こったり偶然面白いアイデアを思いついたりして、これからも何か面白い記事がかけたらいいなと思う。
仮に書けなかったとしても許して下さい。

年賀クロスワード2021裏話

関連記事: 年賀クロスワード2021問題編

またしてもクロスワードを作った。ネタバレになるが、その制作について少し話そう。

年賀クロスワード2021解答編

2021年の年賀クロスワードの解答を掲載いたします。

2020年11月10日火曜日

pairsの自己紹介文の意図

前回の記事でpairsの話が出た。散々ネタとして擦り続けてきたマッチングアプリの一件だが、そろそろ自己紹介文がどうしてあんな感じになったのかという裏話をしておこうと思う。

1. 友達やblogのファンを増やしたかった
いきなり恋人を目指すのは私としても心理的ハードルが高い。そこで、とりあえず異性の友達を増やすことができればいいや、と目標を下げてやってみることにした。何事も気楽に構えていくのが大事である。私はeasygoing styleの重要性を料理人・Jamie Oliverから学んだ。
私に親しい人はわりかし私のblogを読んでくれている。むしろblogきっかけで親睦を深めたという人も多い。そこで、まずblogを読んでみたいと思わせるのを狙ったわけだ。そうなると、いつものノリで初めての人向けの記事を書くとどうなるか、を考えればいいということになる。

2. 男性のメインストリームの競争で勝ち抜くのは厳しい
基本的に男性にはいいねが来ない。そもそも男性のほとんどには外面的魅力がない。女性アイドルと比べて男性アイドルの人数が少ないことからもわかるだろう。あるいはニコ生主とか、VTuberとか、そういうのを見てもいい。男性は注目を集めにくい。その意味で男性性は無価値である。
男性の場合放っておいてもいいねが来るということはまずないため、どうにかして差別化戦略を練らなければならない。いいねを得やすい男性というのは、いわゆる3高 ーー高身長、高収入、高学歴ーー を兼ね備えたような人だ。私には東大卒という肩書きだけはあるが、3高をありがたがるような女性が私の頭脳をありがたがるかというとそれはちょっと違うだろう。「東大卒」が100点なら「理系」で-30点、「博士課程進学を検討中」で-120点である。博士課程進学を検討するような人間は、自らをむしろ"低学歴"とみなすべきだろう。
こうなってくると、もう奇策に走るしかないわけだ。いや、奇策に走るというと聞こえが悪い。私がやったのはブルーオーシャン戦略だ。誰が何と言おうと、ブルーオーシャン戦略である。

3. ロクな趣味がない
共通の趣味をきっかけに知り合うというのはよくある話だ。だが、私の代表的な趣味はといえば、自己紹介文中に書いた通り、「キムワイプ卓球、ブログ執筆、クロスワード作り、工場見学、ゴーヤーチャンプルー作り」である。あとはスマブラ(*1)をしたり、まんがタイムきらら原作の深夜アニメを見たりしている。一応も趣味かもしれない。だが、これで誰と知り合えるというのか。キムワイプ卓球をやっている人なんて、既に大体知り合いである。
無趣味というほど無趣味でもないが、趣味は出会いに使えない。これでは私がどんな人なのか知ってもらうきっかけがない。知ってもらうためには、「ブログ執筆」の趣味を活かして最大限読ませる文章を書くしかなかったのだ。

4. 逆にこれで誰が食いつくのか興味があった
明らかに場違いだという自覚は一応あったが、逆にこれで誰からいいねがくるのか実験したい気持ちがあった。これでいいねしてくれる人がいたら、それはきっと良質な人であろう。
結果として個性的な方々とやりとりできて、とてもよかった。

とりあえず、pairsでの目標の半分は達成されたとみてよいだろう。残りの半分については......今後の研究課題としておこう。

(*1)ちなみに、好きなキャラはパックマン、ゲッチ、バンカズである。VIP未達。