2019年1月2日水曜日

オオゼキ下北沢店

私が東京で最もよく使っているスーパーがオオゼキ 下北沢店である。ここは、特に生鮮食品の販売に力を入れているスーパーである。店員さんがそう言っていたため間違いない(*1)。では、具体的にどう力が入っているのかを紹介しよう。

[1]精肉コーナー
精肉コーナーでは、100g48円(*2)の鶏むね肉から高級霜降りステーキ肉まで幅広い価格帯の商品を取り揃えている。このような優れた品揃えは、肉を一頭買いすることによって実現しているらしい。
私は基本的に鶏むねか豚こまを買っている。たまに霜降り肉の切り落としやステーキ肉を買うこともある。このような高級肉を1パック1000円ほどで扱っているスーパーは、付近ではここだけだと思う。また、最近はハーツ付きレバーにもハマっている。心臓の食感が面白い。これも珍しい商品だ。
たまに霜降り肉の試食をやっている。

[2]鮮魚コーナー
オオゼキの魚は他のスーパーよりも鮮度が良いと思う。全体的に美味しい。オススメは刺身切り落としだ。様々な魚の刺身がごちゃ混ぜになっているものだが、バラエティ豊かでボリュームもあり満足度が高い。均一セール(400円)の日に買うのが良いだろう。
秋頃はしょっちゅう秋刀魚を買っていた。秋刀魚は一匹丸ごとで売ってあるが、三枚おろしにしてもらうこともできる。三昧におろしてもらった秋刀魚の皮をむき、包丁で切って2日ほど冷凍させれば刺身として食べることができる。これが美味い。もちろんそのまま焼いても美味い。
最近はナメタガレイやぶりを買っている。ナメタガレイは子持ちである。スーパーで子持ちのナメタガレイを売ってあるのは初めてみた。とても良い出汁が出る。
鮭を買って粕汁に投入するのも良い。
たまに刺身の試食をやっている。

[3]青果コーナー
オオゼキでは大田市場から直接仕入れており、とにかく野菜が美味い。旬の野菜が安くなっているので、安いものを買っておけばまず外れがない。
オオゼキの青果は本当に品揃えがよい。数えてみたところ、ねぎだけで10種類あった。夏場は産地や大きさなどが違うトマトが20種類もあった。明らかに野菜大好きな人が仕入れをやっている。私の大好物ゴーヤーも、色艶がよく、大きくて食べ応えのあるものが揃っている。
他ではなかなか買えないニッチな野菜も安く売っている。例えば、きくらげ、雪うるい、つまみ菜、リーキ、ターツァイなどだ。特にリーキはおすすめだ。コンソメスープで煮込むとトロトロになり甘味が出る。
キャベツや大根の1/2カットが売ってあるが、店員さんに声をかければ1/4カット(値段は半分)にしてもらうこともできる。一人暮らしにも優しいスーパーである。

オオゼキでは現場の店員の裁量を大きくして、仕入れを現場に任せているそうだ。それゆえ、日によって顔ぶれが変わっていき、様々な美味しい食材に触れることができる。このようなスーパーは他に見たことがない。他のスーパーでは(たぶん)偉い人が仕入れ量と価格を決めているため、スーパーに行けばチラシにある目玉商品がチラシ通りの価格で売ってある。いわば予定調和だ。しかしオオゼキ下北沢店は違う。チラシにはなかったお買い得商品がドカドカ並んでいるのだ。その日良かったものを仕入れているからだろう。オオゼキには、そこに行かなければわからない出会いがあるのだ。なぜかチラシよりも安いことさえしばしばである。これにワクワクせずにいられようか。
オオゼキは、食材の豊富さ、質の高さ、価格の安さをいずれも高い次元で実現している。近くには他にも色々スーパーがあるが、オオゼキでの買い物は群を抜いてエンターテインメント性が高い。オオゼキは、私に新しい食材に触れる喜びと自炊の楽しさを教えてくれた。オオゼキがなければ、私の食生活はもっともっと味気ないものになっていただろう。

オオゼキ下北沢店は、私の知る限り最高のスーパーである。

(*1)見学に来た小学生の集団に説明しているのが聞こえた。
(*2)オオゼキでは価格が日によって変動する。基本的に「超特価」となっているものを買えばいい。価格が変わることによって私が使う食材にもバリエーションが生まれている。

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