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2025年4月27日日曜日

買って良かった商品の紹介

買って良かった商品を3つ紹介したい。

(1) ツムラのくすり湯
ツムラのくすり湯は、生薬のエキスを用いた入浴剤である。さまざまな入浴剤を試してみて、最も体が温まるのはこれだと感じた。銭湯の湯より温まるので、銭湯に行く頻度も減ってしまった。家でこんなに温浴効果の高いお湯に入れるのは素晴らしいことだ。
生薬の独特の匂いがする。私は好きな匂いだが、好みはやや分かれるかもしれない。少なくとも若者らしい匂いではない。ただ、老人は老人でも善良な老人の匂いだと思う。「ちびまる子ちゃん」に出てくる佐々木のじいさんの家からうっすらこの匂いがしたら結構納得する。

カフェロップは、カフェインを含む医薬品の飴である。カフェイン含有食品にはコーヒー、お茶、エナジードリンク等があるが、それらと比べてカフェロップはコンパクトだ。職場などへ持ち運びやすい。
カフェロップは、一粒に約40 mgのカフェインを含んでいる。これはコーヒー一杯の約半分に相当する(出典: ネスレ)。
実は、一個あたり約40 mgという含有量は、カフェインの医薬品等の中でもトップクラスに少ない。例えば、エスタロンモカは一粒に100 mgのカフェインを含んでいる。この「少なさ」こそがカフェロップの隠れた特徴である。一日に多量のカフェインを摂取することは、言うまでもなく健康に悪い。しかし、カフェロップならば柔軟な運用が可能である。例えば:
  • 昼食後眠いとき、まず一粒舐めて様子を見る。効果が不十分に感じたら、もう一粒追加する。
  • 朝に一粒舐めて出社し、昼食後にまた一粒舐める。コーヒー一杯を分割して飲むことに相当する。
  • 16時〜17時台のカフェイン補充に利用する。コーヒーを一杯飲むより夜の寝つきへの影響が小さい。
  • 運動時に集中力を高めるのに利用する。心臓への負担が過剰にならないよう図る。
医薬品であるため、カフェインの含有量が厳密に管理されている。これにより、計画的なカフェイン摂取が可能となり、大変便利である。

MYTREXというブランドのマッサージ機だ。私が買ったのは終売になっているようだが、後継品が色々ある。
このマッサージガンは、その辺のマッサージ機とはストロークが違う。理系に伝わりやすくいえば、振幅が大きい。このパワフルな振動が腰痛や肩こりに大きな効果を発揮する。振動にしっかりとした圧があり、たたきもみされているように心地いい。安いマッサージ機の振動には痒さを覚えるのだが、このマッサージガンにはそれがない。
私は秋葉原のヨドバシカメラで体験し、その気持ちよさに驚いて購入した。よかったらどうか体験してみてほしい(今も扱っているかは知らないが)。

全て疲労に関係する商品になった。疲れた人の参考になると幸いである。

2025年4月21日月曜日

エアコン・除湿機

私の部屋のエアコンは、三菱電機の霧ヶ峰である。自分で選んだわけではなく、入居時からの備え付けなのだが、霧ヶ峰を選んだ人はセンスがいい。なんでも、霧ヶ峰はエアコンの中でも有数の分解しやすさという評判である。メンテナンス性が良く、私はとても気に入っている。
実家にあるのはダイキンのエアコンなのだが、これはダメだ。エアコンを分解する者へのホスピタリティがまるで感じられない。冷房をワンシーズン使うと、エアコンの内部は容易にカビだらけになる。これが掃除できないまま蓄積していくことのは我慢ならない。

これから暑くなってくる。毎月エアコンを分解するわけにもいかないので、「エアコンの防カビスキマワイパー」という商品を買ってみた。しなやかに曲がり、エアコンの中の奥まで届いて汚れを掻き出せる。楽に汚れを取ることができて、掃除していて気持ちいい。
ワイパー用のシートにはCPCとIPMPが入っていて、カビの再繁殖を防いでくれるそうだ。CPCやIPMPは、うがい薬、薬用石鹸、薬用ハミガキ粉などにも使われる殺菌成分である。コロナ禍を経て、私は健栄アズレンCPCといううがい薬を愛用するようになった。こうやって他の場所でCPCやIPMPを見かけると、進研ゼミでやったところがテストに出たような嬉しさを覚える。

梅雨に備えて、小型の除湿機を買ってみた。除湿機にもさまざまなタイプがあり、私が買ったのは「ペルチェ方式」と呼ばれるタイプのものである。金属の素子によって温度差を作り結露させる方式で、安価、静音、小型という特長を持つ一方、除湿力は低い。試しに使ってみたが、やはり雨の日に洗濯物を乾かすには頼りない印象が否めない。
梅雨や夏の雨の日に洗濯物を乾かす用途なら、コンプレッサー式が最も優れているとは言われている。これはエアコンの冷房で結露が生じるのと同様の原理で動いており、冷媒によって温度差を生み出し、除湿する。コンプレッサー式はペルチェ式より大きな温度差を作ることができ、ハイパワーである。他にデシカント式という方式もあるが、室温を上げやすいため、夏の除湿にはあまり向いていない。
こういった除湿機の知識を持ちながらも、どうしてもコンプレッサー式除湿機を買うことができなかった。問題は、コンプレッサー式に冷媒が使用されている点である。冷媒に使用される代替フロン(HFCなど)は、オゾン層を傷つけたり、地球温暖化を進めたりするとされる。これを漏らさずにリサイクルしてもらうにあたって、どう除湿機を捨てたらいいのかわからない。
エアコンのリサイクルについては家電リサイクル法で規定されているが、エアコン以外の冷媒使用製品については今ひとつ法整備が進んでいない。コンプレッサー式除湿機を普通に粗大ゴミに捨てると、自治体に雑に扱われ、冷媒が環境に放出されるのではと懸念している。この懸念は、SDGsを尊ぶ私にとって非常に重い。
フロン類回収業者を呼べば安全なのだろうが、呼び方や費用がわからない。私は、日本の国民全体の中でも環境問題にかなり詳しい方だと自負している。私でさえ困るとなると、今もどこかで捨てられた除湿機から冷媒が流出しているのではと思えてならない。
法整備が進むまでは、除湿機の製造業者は使用済みの製品の回収に努め、製品の一生をサポートするべきだ。さらに、政府には冷媒使用製品全般のリサイクルに関する法整備を進める責任があるだろう。このような現状は、一消費者・一有権者として大変残念である。

2025年3月18日火曜日

形而上の友達

友達と話していた。彼は修士まで物理系の研究室にいたが、今では情報や数理に関する仕事をしている。

友達「久しぶりに物理の話聞いたけど、やっぱり全然違うね。俺やっぱり今の仕事の方が面白いわ。如才くんは昔から物理好きだったの?」

私「昔は、物理というより水の性質に興味があったかな。やっぱ生物って水からできてるから」

友達「へー。如才くん物質が好きなんだ。俺物質に興味ないからなー」

私&おく「物質に興味ない!?!?形而上の存在......」

2024年9月19日木曜日

粉石鹸の切り替え

先日、洗濯用の粉石鹸を使い切った。これまで使っていたのは、ミヨシ石鹸の「そよ風」だ。同じものをヨドバシ.comで注文しようとしたところ、見当たらない。しばらく調べて、製造終了になっていたことがわかった。今時粉石鹸は売れないようだ。しかし、粉石鹸には安価で大容量という大きなメリットがある。
「そよ風」は、純石鹸にキレート剤と炭酸塩を加えた製品である。キレート剤は、水中のCaやMgを内部に取り込んで除去し、金属石鹸の生成を防止する効果がある。炭酸塩は、水をアルカリ性に保つ働きがある。石鹸は酸性溶液中で界面活性作用が低下することが知られており、水をアルカリ性にすることは重要である。
「そよ風」の製造終了を受け、他の会社が製造している粉石鹸を探した。しかし、キレート剤と炭酸塩が配合された製品はなかなか見当たらない。結局、シャボン玉石けんの「純植物性スノール」を購入した。石鹸の溶解度は、石鹸を構成する脂肪酸の種類に依存し、概ね融点の低い脂肪酸を鹸化した石鹸ほど水に溶けやすい傾向にある。「純植物性スノール」は、植物油から作られており、水に溶けやすいことが売り文句となっている。

粉石鹸を洗濯に使用する際は、洗面器に水を張ってその水に粉石鹸を加え、手で攪拌してから洗濯機に投入するという一手間が必要になる。「純植物性スノール」に対してこの作業を行ってみたところ、その溶けやすさに驚いた。キレート剤や炭酸塩を含まない粉石鹸を初めて使ったが、それでこれだけ溶けるのかと思った。溶け残った粉のざらつきや塊が生じず、ふんわりした泡が作られるのがとても良い。
粉石鹸は低温の水に溶けにくい。これまでは、夏場は粉石鹸を使用し、水温の低下を見て液体石鹸や合成洗剤に切り替えるというような使い分け方をしていた。しかし、この「純植物性スノール」であれば、より長い期間使用できるかもしれない。

私がしばしば洗濯に石鹸を使用するのは、環境への影響を考えた結果である。ABSの頃と比べれば合成洗剤の環境負荷低減が進んでいるため、石鹸と合成洗剤のどちらが低負荷であるかについては議論がある。とはいえ、臨界ミセル濃度未満で急速に界面活性作用が低下するという石鹸の性質を踏まえると、やはり石鹸の方が河川・海洋の生物への毒性が低いと見て良いはずだ。
石鹸の環境負荷を考えるならば、キレート剤の使用は問題となる。「そよ風」に含まれていたキレート剤の詳細は不明だが、代表的なキレート剤のEDTAは生分解性が低いことで有名である。「純植物性スノール」を選択することは、石鹸の長所を引き出す上でも良いのかもしれない。
炭酸塩はセスキ炭酸ソーダとして簡単に手に入る。考えてみれば、Na2CO3の存在下でCaやMgは沈殿を作るはずだから、キレート剤がなくてもセスキ炭酸ソーダを適当に入れておけば十分だろう。
そういうわけで、石鹸の使用量削減を図るため、「純植物性スノール」の使用時にセスキ炭酸ソーダを加えることを目下検討している最中である。

2024年9月6日金曜日

鼻炎薬の話

私はスギ花粉などのアレルギーを持っており、よく鼻炎に悩まされている。鼻炎を感じる日は、抗ヒスタミン薬を飲むことにしている。
耳鼻科では主にレボセチリジン(ザイザル)を処方されている。これはよく効くが、耳鼻科に行くのが面倒だ。市販の抗ヒスタミン薬で間に合わせることの方が多い。
市販薬から最初に選んだのはフェキソフェナジン(アレグラ)である。ただ、効果は微妙だった。エピナスチン(アレジオン)の方がよかったので、そちらに切り替えた。

これまで述べたレボセチリジン、フェキソフェナジン、エピナスチンはいずれも第二世代の抗ヒスタミン薬である。しかし、これらの第二世代抗ヒスタミン薬では対処しきれないときもしばしばある。そういう日にアネトン(主成分はクロルフェニラミンマレイン酸塩)を試してみたところ、たちまち鼻水が止まった。
クロルフェニラミンは第一世代抗ヒスタミン薬に分類される。第一世代は第二世代の下位互換だと思っていたが、どうやらそうでもないようだ。第一世代抗ヒスタミン薬には抗コリン作用があり、これが眠気、口渇、尿閉などの副作用をもたらす。この副作用の大きさが問題視され、よりヒスタミン受容体への選択性が高い第二世代の薬が開発されたという歴史がある。
しかし、抗コリン作用もまた鼻水を抑える作用らしい。抗ヒスタミン作用はアレルギーを抑えるはたらきであるのに対し、抗コリン作用は鼻水の原因を問わず、とにかく鼻水を減らすようだ。鼻水と一緒に唾液まで減らしてしまうくらいには見境がない。
以前、鼻詰まりが続いて、膿が出てくるようになったことがあった。耳鼻科で診察を受け、アレルギー性鼻炎も放置するとウイルスや細菌の感染を招くということを教わった。こうなると、感染症が更に鼻水を増やす悪循環に陥る。このときは抗生物質を処方された。この経験を踏まえると、
(1) アレルギーが主である普段の症状には第二世代の薬を用い、
(2) 長引く鼻詰まりが鼻風邪に発展しそうなときは、代打として第一世代の薬を登板させる
という戦略が考えられる。先述のクロルフェニラミンマレイン酸塩は、例えば黄色のベンザブロックにも配合されている。本来アレルギーの薬のはずの抗ヒスタミン薬が風邪薬にも配合されている理由も、こう考えれば納得である。

アネトンにせよ、ベンザブロックにせよ、大抵の第一世代抗ヒスタミン薬を含む市販薬にはカフェインも配合されている。これは、第一世代抗ヒスタミン薬の副作用である眠気を軽減するためだ。しかし、夜に飲むときはこのカフェインがむしろ邪魔になる。カフェインがほしい時は別途コーヒーを飲めばいいのだから、第一世代抗ヒスタミン薬単一成分の薬の方が使い勝手がいい。
第一世代抗ヒスタミン薬単一成分の薬がヨドバシ.comで買えないだろうかと探したところ、一つ見つかったのはドリエルだ。これはジフェンヒドラミン(第一世代抗ヒスタミン薬の一つ)の副作用を利用した睡眠改善薬として売られている。あくまで一時的な不眠が適応とされるが、鼻炎に使ってはならない道理はないだろう。しかし、鼻炎薬として見ると非常に高い。
さらに調べたところ、レスタミンコーワが見つかった。これは同じジフェンヒドラミン単一成分の薬だが、ドリエルと比べると相当安い。早速買ってみた。アネトンと比べて寝付きが良くなったという実感は今のところないが、ノンカフェインであることの心理的効果は大きい。鼻水にも同じくらい効く。
おそらくドリエルは、あの高価さをもって入眠目的で連用しないよう図っているのだろう。それをわかって使うのであれば、レスタミンコーワはドリエルの代替にもなると推測される。

私は、抗ヒスタミン薬に加えて点鼻薬も使用している。血管収縮剤は良くないと聞いているため、ナザールαARを選んだ。アンテドラッグステロイドであり、副作用が少ないらしい。抗ヒスタミン薬と一緒に使うと何が効いているのかよくわからなくなってくるが、きっと良い薬なのだろうと信じている。

2024年9月2日月曜日

ところてんを食べた

セブンイレブンのところてんを買った。
セブンイレブンのところてんには鰹出汁が自慢の酢醤油が付いている。関東の人はところてんに酢醤油をかけて食べるとは聞いていた。とはいえ、私が今食べたいのは蜜のかかった甘いところてんだ。酢醤油は冷奴にでもかけることにして、冷蔵庫へしまう。代わりに取り出したのが、オリゴ糖シロップだ(ちなみに私は砂糖を持っておらず、甘味は全てオリゴ糖シロップで賄っている)。こいつをところてんにかけて食べる。

なんやこれ!酢の味がするやんけ!

なんと、ところてんがひたっている水が既に酢を薄めたものだったのだ。してやられた。
関西出身者がところてんを食べるときは注意してほしい。