2021年10月12日火曜日

飲酒の範囲

今日は寒い。雨のせいもあってか、急に冷え込んだ感覚だ。冷蔵庫を開けてみて、赤ワインが少し残っているのを発見した。以前牛すね肉のデミグラスソース煮込みを作ったときの残りである。この際だからと思って飲み干した。冷えていた体がじりじりと熱くなる。脳は少しぼんやりとして、次第に眠くなってきた。少し酔っているようだ。
酔うほど酒を飲むのは久しぶりだ。正月以来だろうか。最近は嗜好品としての酒を滅多に飲まない。吝嗇な性格のために酒税を払うのを惜しんでいるというのも大きいが、アルコールは健康に悪いと信じているという理由もある。アルコール依存を防ぎたいという考えからとにかく飲酒量は控え目控え目を心がけていたのだが、それがどんどんエスカレートして断酒に近いところまで来てしまった。飲酒量が減少方向にエスカレートするという妙な例が今の私である。

問診や雑談などで、「週にどれくらい酒を飲むのか」と尋ねられることが時々ある。この質問にどう答えるのが正しいのか私はいつも迷う。酒を飲まないとはいったものの、養命酒という例外があるからだ。養命酒を低脂肪牛乳で割るのが私のお気に入りの飲み方である(*1)。酒は健康に悪いと思っている私であるが、養命酒ならばきっと健康に良いはずだと信じている。実際どうなのかは知らない。
養命酒を酒としてカウントするならば、飲酒の頻度は週5日程度ということになる。しかし、養命酒を飲むのは一般的な飲酒の形態とは程遠い。1回の量は20 mLとごく少なく、ほとんど酔わない。養命酒は嗜好品ではなく医薬品である。従ってこれは飲酒というよりも服用と表現した方が適当だろうと考えて、最近は「ほとんど飲まない」と答えることが多い。とはいえそれも私の気まぐれだ。答え方はコロコロ変わっている。君子豹変す、である。

(*1)養命酒を割って飲むのは公式に推奨はされていない。

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